南の島で以前みた虹の写真をボンヤリ観てて(←旅に出たい病w)、ふと「なんで虹って7色なのかなぁ」という疑問が生じた。
世界・地域によっては、5色に見えたり・3色に見えたり、明暗の2色にしか見えなかったり…なんてところがあると、薄っすら聞いたことがある。
いったいなぜ7色ってことになっているのか。…調べてみたら、けっこう面白かった。
…なんと、虹が7色な理由と音階(ドレミファソラシ)が7音な理由は同じらしい。
かのアイザック・ニュートンがそう規定したんだとか。ニュートンがそうするまで虹は「5色」と考えられてたそう。
当時のイギリスでは虹の基本色は「赤黄緑青紫」の5色と考えられていましたが、ニュートンは 赤と黄の間にそれぞれの中間色である柑橘類の色・オレンジ(橙)を、青とむらさきの間に植物染料・インディゴの色・藍色を加えて、7色「 赤橙黄緑青藍 紫」としました。
しかし、実際のニュートンは、はっきりと7色と見たわけではありません。太陽の光をプリズムで分けても光はくっきりと7つに区切れたりしません。色と色の境目は曖昧で、各色がつながった帯になっています。
ニュートンが「7色」としたのは、音楽と関係づけて「各色の帯の幅が、音楽の音階の間の高さに対応している」と結論するためでした。
なぜ音楽と関係づけさせたかったのかというとニュートンが生きていた300年前のヨーロッパでは音楽が学問のひとつであり、音楽と自然現象を結び付けることが大事なことと考えられていたからです。
以前ブログに書いたことあった、図書館でのお勉強がちょっとつながってきた。
確かに古代、ピタゴラス(ギリシャ)らは「自然界のあらゆる構成物は数から生じるἉρμονία(ハルモニア;調和)から成り立っている」と述べていたそうだし、ハルモニアは自然学(物理学)の基礎部門のひとつとして見なされていたらしい。…中世でも音楽は神の言葉を世に広めるために使われた「媒体」だ。
でもなんで「7音階」なんだろう。クロマティック…つまり12半音ではないのはなぜか。
実はニュートン自身は、虹の色が無数にあることを知っていたということです。にもかかわらず虹を7色としたのは当時、7が神聖な数と考えられていたからです。 音楽のオクターブもドレミファソラシの7音からなります。ニュートンは美しい虹も7つの基本の色からできているとしたのです。
より詳しくは、ドリア旋法の「ミとファの間」そして「シとド」の間は半音で、オレンジ色とあい色の幅が狭いというニュートンの観察結果と一致します。
赤橙黄緑青藍 紫レミファソラシ ド
へぇ〜と思わず唸ってしまった。…まさか虹の色と教会旋法が関係あるだなんて!
今度もし虹を見る機会があったら、そんな共感覚(シナスタジア)を発動させてみようと思う。
P.S.
でも…なんでよりによってドリアンスケールなの?笑
【2015/11/27追記】
P.S部分…友人が調べてくれました。ドリアンは教会旋法の正格第一旋法なのだそう。中世の人にとっては「レミファソラシド」が、スタンダードな音階だったのかも…と。
P.S.
でも…なんでよりによってドリアンスケールなの?笑
【2015/11/27追記】
P.S部分…友人が調べてくれました。ドリアンは教会旋法の正格第一旋法なのだそう。中世の人にとっては「レミファソラシド」が、スタンダードな音階だったのかも…と。
Yoichi