河津町に「涅槃堂」というところがあるときいて、多少仏教(原始仏教)をかじっている身として興味があるため、いってみることに。
しかも今日はたまたまお堂の中に入って拝むことができる日らしい。ラッキー😄
ここは江戸時代初期に三養院(曹洞宗)の控寺として建てられたものらしく、中にある本尊釈迦如来涅槃像(漆箔・桧の一本造り)も寛永年中(1624〜43年)頃のものとのこと。
ちなみにお釈迦さんが悟りをひらいた…つまりブッダになったとされるのが35歳。今のぼくと同い年だ。そして涅槃(入滅;ニルヴァーナ)つまり亡くなったのが80歳。2本ならんだ沙羅の樹(=沙羅双樹)の下で北向きになって(=北枕)亡くなったとされる。
あまり知られていないのがその死因は何と「食中毒」である。人類ではじめて悟りの境地を発見した偉大なる宗教家の死因がキノコ食べて食中毒って…なんとも人間くさい話でいい。
もちろん復活なんてしないし、そこに奇跡や神秘性もない。死んでおしまい。…ぼくは仏教のそういうところが好きだ。
参拝のあと昨日綴っていた天城甘茶を供していただいた。そういえば灌仏会・仏生会…つまり「花まつり」とよばれる仏教行事の際仏像にかけるのは「甘茶」である。
甘茶は一度飲んでみたかったので嬉しかった。ほんのり甘い不思議なお茶。南伊豆のこんなところで仏像拝みながらいただけるとは…人生ってわからない。笑
厳粛な感じは微塵もなく、素朴で、地域に根ざした信仰という感じでとても良かった。
涅槃堂からちょっと登ったところに展望台が設えてあった。近くにいたおじさんが自力で作ったらしい。そういえば昨夏瀬戸内海の豊島に行ったときも「展望台は俺たち(地元のおじさんたち)が作った」と言っていた。
地方の方々ってなんでもじぶんで作っちゃう感が素敵。w
桜と菜の花の向こうに帯状の桜並木。青空に浮かぶハート型の雲♡
…涅槃の桜かぁ。
Yoichi