
亀戸にある江戸切子の店「華硝」の工房兼ギャラリーに。
江戸時代から続く、日本で唯一の伝統ガラス工芸・江戸切子。
心がスーっと洗われるような美しさ。


作品のなかには52,500円かと思ったら525,000円のものも!
製作工程上一カ所でも間違えたら有料ゴミ(産廃)になるだろうから、職人さんも集中力ハンパないんだろうな。w
オーダーして待っている間、お店の気さくなお姉さん・お母さんとお話させていただいてました。
遠慮なくお茶もごちそうになってしまう。笑


お茶受けもシレっと江戸切子!…素敵だなぁ。
いろいろ話をしていて面白いなぁと思ったのでメモ。
・表面に刻まれた細い線は菊繋、太い線は矢来と言って、着物にもみられるテクスチャー。・デパートなどで販売されているものは薬品につけて磨いたものがほとんど。工業的に大量生産できるのがメリットであるが、艶立ちや輝きがくすんでしまいがち。・ココ・華硝の磨きの美しさの秘訣は?と聞いてみたら「企業秘密」だとか。ははは。・「北大路魯山人は、若い頃お金がなくて豆腐ばっかり食べていたらしいけれど、その器はちゃんと江戸切子だったみたいですね」と話をしたら、『魯山人は大人になってからも貧乏で破落戸(ならずもの)だったみたいね。その時面倒を見ていた料理屋の娘さん(といっても今はもうご老人)と私、知り合いなんですよー』と。げげっ(笑・その料理屋の名前は白金・般若園。魯山人はあまりに素行が悪く、ついにそのご主人からも追放され鎌倉に。鎌倉で陶芸を手伝うことになるが、実際はサボって弟子に作らせて判子だけ押すというものだったそう。w・したがって今でこそ驚くほどの値段がついている魯山人の陶芸も、本来ならば骨董的な価値はないので手を出さない方がいいという話も(笑・色々話してるうち美食倶楽部や星岡茶寮とか…話題に普通に登場したけど、美味しんぼを思い出す。美食倶楽部を主宰する海原雄三のモデルは北大路魯山人だし、山岡さんと栗田さんがよく行く料理屋は星岡茶寮をもじった「岡星」だ。・美術や骨董はその作品の価値よりも、作者が亡くなったあと人気に火をつける(=ブームを作り出す)人が必ずいる。当然お金儲けのためだけど、それは作品の善し悪しにはまったく関係のない世界だ。・「ではこちらで作られた江戸切子の価値は将来あがるんですか?」と冗談できいてみたら「ウチの社長が死んだらちょっとは価値でるかもな〜」と(笑


含蓄のあるお話、楽しかったな。
普段から見識を広めておくのって大事だなぁとあらためて。
ゲットした切子の「進酒式」、楽しみ楽しみー😄😊
Yoichi

