Yoichi Wyeth Suzuki Blog / 鈴木よういちの日々とか。
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 ギリシャから帰ってきて早一ヶ月。ギリシャ神話がとても面白い。


宇宙(星座)とか、思想・哲学とか、地理とか、シンセとか、ドラクエとか、語源とか…が好きな人、そもそもロマンチックな人は、絶対ギリシャ神話が好きだと思います。ぼくのように。w

 庄野真代さんのソーシャルに「ボスポラス大橋(イスタンブール)を走ってきた」って投稿があったので、感化されて書いてみよーっと。


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 ドラゴンクエストIIIにイシスって街がありましたね。砂漠の中の。

 実はイシスはエジプトの女神(ドラクエの城の中でも、珍しく女王だったね)、元々はギリシャ神話の絶対神として有名なゼウスの妻ヘラ(妻でありながら、ゼウスのお姉さん)に遣えていた美しい巫女さんだったそう。

 ちなみにその巫女さん時代はイオという名前だった。

 で好情のゼウスは、イオに不貞をはたらいてしまう。
 そもそも神話に登場する神々の王であるゼウスが「女好き」って設定の時点で面白いけど、ギリシャ神話は元々口承文学を体系化したもの
 人気の高い神々(や英雄)はその子孫と称したがる王侯貴族の影響を受け、子をもうける話(=女好き)が各地に残されている…とのこと。

 で、その不貞がヘラ(妻)にバレてしまう。
 
 ゼウスは苦し紛れに浮気相手のイオを牝牛に変身させ「オレは悪いことしてないよ!」と言い訳するのだが、当然バレバレなわけで…ヘラは復讐をイオに対して始めるのだ。w


 でゼウスの妻・ヘラによる復讐は、アブ(虻)を放って牛の姿になったイオを追いかけまわすという方法。

 イオは虻に追われて世界中を逃げ回るのだが、その際イオが渡った海のことをイオニア海と呼び、イスタンブールにあるヨーロッパとアジアを結ぶ海峡のことを「牝牛の渡渉」という意味であるボスポラス海峡と呼ぶようになったそうな。

その後エジプトに辿り着いて逃げ切ったイオは、ゼウスとの子エパポスを産んで、自身はイシスと呼ばれるようになった。
息子エパポスはやがてエジプト王となり、ナイル川の娘メムピスと結婚し、妃の名に基づく市名であるメンフィスを創建したという。
 

 ちなみにゼウスは、後のローマ神話で「ユピテル」になり、それを英語で読むと「ジュピター」。

 惑星の木星も英語でジュピターだけど、その第一衛星は「イオ」である(…そういえばドラクエにもイオって呪文があったっけ!)。


 ゼウスの妻で結婚生活を守護する神・ヘラはローマ神話で「ユノ」、英語で「ジュノ」。ユノ(June)に由来する6月(June)のジューン・ブライドという風習は、花嫁にユノのご加護がありますようにというものだそう。


 あとピンときた音楽関係者もいると思うけど、RolandシンセのJupiterJunoの関係性も、このあたりに秘密(ルーツ)があるのかも(^^

 ちなみに…、ゼウス(Jupiter)の親父はクロノス(KORG)であり、クロノスの母親はガイア(Roland)であるw


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 …うーんギリシャ神話とシンセって話題も、掘り下げると面白そうだな(笑



 様々な分野に影響しているギリシャ神話って、ホント興味深い。
 長くなってしまった…まぁ今日はこんなところで!




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