「あなたのお気に入りの、深淵で、エレガントなあるいは美しい説明は何ですか？：What is your favorite deep, elegant, or beautiful explanation?」
「知のトップランナー149人の美しいセオリー」。
アドレナリン・ドーパミンが分泌されマクりの一冊。
斯界の知識人（生物学，科学，情報科学、数学、物理学、心理学などなど）149人に冒頭の質問を投げかけ、それぞれの意見をまとめたという一冊。
まぁ要するにインテリジェンスによる大喜利。w
まだすべての頁に目を通していないけど、目次にブライアン・イーノ（音楽家）という名前を見つけて、ニヤっとしてしまった。
以下、Siriにテキスト化してもらった氏の篇を引用してみよう。
ブライアンイーノ／直感の限界
私たちは、直感から出てきた感覚は、理性や論理から得られたものよりも、本質的に優れていると思うことがある。直感は、衒学的な理性を恐れることなく切り裂く、心の「高貴な野蛮人」と定義されるようになった。ほとんどの時間、直感によって働いている芸術家は、特にこの信仰に陥りがちである。私はそれを疑うようになった。
（〜中略）〜
�〃萃袁静�と言うのは予測可能と同じではない。
�∋笋燭舛話噂磴糞�則が初期条件のもとで働くとどうなるかについて、直感的に把握するのは苦手である（重要なのは、人の脳は、ある種の事柄、例えば量子力学や確率について、直感で把握する能力に本質的な限界を持っている）
��そして直感とは私たちの外から私たちを通して話しかけてくる摩訶不思議な声などではなく、私たちのそれまでの経験を、素早くいい加減に処理することなのではないか。
この処理の道具は、時には驚くべき速度で印象深い結果をもたらすのだが、それがまったく間違いであることもある、という事は常に心に留めておくべきだろう。
久石譲さんも著書で「直感」や「感覚的ひらめき」を大切にしていると書かれていた。
将棋の羽生名人も、対局においては「直感」「読み」「大局観」が大事、と。（ちなみに氏はズバリ「直感力」という著書もリリースしている）。
ブライアン・イーノは直感について
「それまでの経験を、素早くいい加減に処理することではないか」と。つづけて
「この処理の道具（直感）は、まったく間違いであることもある、という事は常に心に留めておくべきだろう。」とある。
ちょうど先日「いい加減に生きる」というブログを書いていたけど、ぼく自身も普段から直感には忠誠的なので同感である。
そいえば、ふと思い出した。
「感覚は欺かない。判断が欺くのだ。」結局、ゲーテのこの言葉がすべての本質を捉えていると感じる。美しいセオリーだ。
さて、最近あなたが感じた深淵でエレガントだったことは何ですか？😊
Yoichi
